Ballet Square

鑑賞したバレエの感想など書き綴ります。

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2016/6/22 ロイヤル・バレエ 『ジゼル』

英国ロイヤル・バレエ団 2016年日本公演 『ジゼル』
2016年6月22日(水) 東京文化会館 19::00

22日、マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフの『ジゼル』を観て参りました。
忙しくてPCに向う時間がとれす。 しかし恒例により一言感想を書いて残しておきたい・・・。

ロイヤルの『ジゼル』、装置、衣裳の色合い、二人の踊り、パドシスの6人、全体の構成も短く凝縮されていて感動しました。

ムンタギロフが一緒でなかったら観ることのなかったであろうヌニェスは、今絶頂期か。 
1幕では可憐という感じではないのですが、いかにも可愛い村娘ジゼルを、溜めをいたるところに入れて踊り、バレエファンの流飲を下げました。 

支えるムンタギロフが踊ったアルブレヒトは、『観客から見るといかにも貴族に見え、ジゼルや村人からは農民であると信じ込ませないといけない簡単ではない役だ』そうで、。 花マル及第点のアルブレヒト。

最近はパンフレットを買わないようにしているgromitですが、終演後ついに買ってしまいました。
ここで、この版を振り付けたピーター・ライトが、上記のアルブレヒトの役柄について等々興味深いことをインタビューに答えて語っています。

gromitが『ジゼル』を見ると感じるのは、アルブレヒトの婚約者であるバチルドが婚約者というよりは、母親か若い叔母さんに見えてしまって信ぴょう性に欠けるという点です。
ライト 『観客からは、アルブレヒトがジゼルと一緒にいたいと思うことに信ぴょう性を持たせるのは大切です。』 
この日のバチルドは、冷たい階級社会にのみ生きざるをえない硬い表情が上手く、ジゼルとのコントラストを際立てました。 
クーランド公はギャリー・エイビス。 演技は上手いけれどちょっと粗っぽいか。 

村人6人は中央が崔・アレクダンダー・キャンベル、脇の二組みはフランチェスカ・ヘイワード、ヤスミン・ナグディ、マルセリーノ・サンべ、アクリ・瑠嘉。 キャンベルとヘイワードは、日本人二人と共に来シーズンよりプリンシパルに昇進するという発表がされたばかり。

『ジゼル』の中でも、特に軽快で楽しい音楽のこの場面の踊りは(パンフレットによると、ここの音楽はアドルフ・アダンの作曲ではないそうです。)版によって人数も振付も異なっていますが、この版は6人の踊り。
特に先日急遽ジュリエットを踊ったというフランチェスカ・ヘイワードと、18日マキューシオを踊ったアクリ・瑠嘉の若さ溢れる踊りが目を惹きました。 ヘイワードとムンタギロフの『ロミオとジュリエット』はそのうち見てみたい。
また、ヤスミン・ナグディも注目されているダンサーなので、見られてよかったです。 

1幕は村人や貴族が沢山登場して賑やかさを強調し、2幕の静かな超自然な世界との差異を際立たせていますが、1幕には日本も加えて大勢の人々が演技をしていました。 こういうところの演技が上手いですね。(しかし、日本人は動きですぐ分かります)

ムンタギロフは相手によって踊りの濃淡を変えるようで、明らかに新国立劇場で踊る時よりはヌニェスに合わせて溌剌としていました。 

特筆すべきは、2幕の最後で踊り疲れたアルブレヒトが最後にみせた、アントルシャ・シスの高さと脚の打ち合わせのゆっくりと正確な様。
余り高く跳び上がるものだから、音楽がそれに合わせてゆっくりになってしまったほど。
これこそアルブレヒト!!  素晴らしくて大満足しました。
この版の最後は、ジゼルが投げていった小さい白い花をアルブレヒトが拾い上げて、しっかりと胸に抱いて終わります。 良い幕切れでした。

この日会場で米沢唯さんを見かけました。 ヌニェスのジゼルに触発されるところあったでしょうか?
ムンタギロフとの『ロミオとジュリエット』が待ち遠しい。

【主なキャストなど】

ジゼル:マリアネラ・ヌニェス
アルブレヒト:ワディム・ムンタギロフ
ヒラリオン(森番):ベネット・ガートサイド

第1幕
ウィルフリード(アルブレヒトの従者):ヨハネス・ステパネク
ベルタ(ジセルの母): エリザベス・マクゴリアン
クールラント公:ギャリ―・エイヴィス
バチルド(その令嬢): クリスティーナ・アレスティス
狩りのリーダー:アラステア・マリオット
パ・ド・シス:
崔 由姫、アレクサンダー・キャンベル
フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ
ヤスミン・ナグディ、アクリ瑠嘉
村人、廷臣:英国ロイヤル・バレエ団

第2幕
ミルタ(ウィリの女王):イツィアール・メンディザバル
モイナ(ミルタのお付き):オリヴィア・カウリー
ズルマ(ミルタのお付き):ベアトリス・スティックス=ブルネル
ウィリたち: 英国ロイヤル・バレエ団

指揮: クーン・ケッセルズ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


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