Ballet Square

鑑賞したバレエの感想など書き綴ります。

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新国立劇場バレエ 『くるみ割り人形』 12/22

新国立劇場バレエ団 『くるみ割り人形』
2015年12月22日(火) 新国立劇場 19:00

【主なキャスト】
金平糖の精:米沢 唯
王子:ワディム・ムンタギロフ
クララ:奥田花純
ドロッセルマイヤー:マイレン・トレウバエフ
雪の女王:小野絢子
スペイン:益田裕子、池田武志
アラビア:寺井七海、中家正博
中国:五月女 遥、木下 嘉人
トレパック:小口邦明、宇賀大将、小野寺 雄
葦の精:寺田亜沙子、柴山紗帆、広瀬 碧

一昨日、ワディム・ムンタギロフを客演した新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』を見て参りました。
gromitは『くるみ割り人形』をあまり得意としていないのですが、この公演はムンタギロフと米沢唯さんの踊りを見たくて行った次第。
新宿のスカイスクレーパーを背景に、新国立劇場を彷彿させるモダンな装置で始まるこの版がどのような版なのか、パンフレットを購入していないので、よく分かりません。HPにもう少し詳しく説明があってもよさそうなものですが、お子様向けのサイトなのか何もありませんね。 
客席にはいつもよりはお子ちゃまが多かったので、1幕の長い導入部分は楽しかったのでしょう。
しかし、この部分と2幕の各国の民族舞踊を苦手としているので、見どころはほんの僅か。

気になったのは、人形コロンビーヌの踊り。 感想を書かずに日が経ちすっかり忘れていましたが、『ホフマン物語』でホフマンがまず恋する人形オリンピアを長田佳世さんが踊ったのを見ました。 非常に上手に人形のカクカクとした動きを表現していたのに比べるとあまりに普通の人形でした。 言い換えれば、長田さんのオリンピアがとても印象的だったということです。

この場面で特筆すべきは、屋敷の女主人を演じた本島美和さんの存在がそれは美しく、場面を気品高く見せていたこと。
本島さんは『ホフマン物語』では踊らないラ・ステラという役を演じていましたが、これもなかなか美しい。 今回は民族舞踊のアラビアで3回踊りますが、ちょっともったいない感じもします。

この後薄汚いねずみの軍隊とくるみ割り人形が闘い、やっとムンタギロフがビロードの鮮やかな水色の上着で登場。
クララはそれまであまりに目立たず平凡でしたが、ここで王子に支えられてとても嬉しそうにのびのびと踊ります。

おとぎの国に行く途中に雪の女王と雪の精がワルツを踊ります。 雪の女王の小野絢子さんはムンタギロフとちょっとしっくりいかなかった部分もありましたが、無難にこなしました。
ここの背景と衣裳はとても美しい。また雪の精は前にも書きましたが、大柄なダンサーを中心にして脇に小柄なダンサーを配置しているので、非常に見応えがあり(過ぎ?)ました。 東京少年少女合唱隊の歌声を誘われて、クララと王子はおとぎの国へ。

おとぎの国では非常にポピューラーな(ポピュラー過ぎでコマーシャルソングの様な感じになってしまっている)各国の民族舞踊が繰り広げられます。 民族舞踊を苦手としているので、その良し悪しは分かりません。 衣裳と振付、踊りすべてが普通だったと思います。

この国の女王は金平糖の精の米沢唯さん。 ベルベット色の上着の王子と金平糖の精のグランド・パ・ド・ドゥがやっと始まります。
二人で、それぞれで美しく、そしてすきなく進みます。 ムンタギロフはわざわざこれを2公演踊るために来日して、ご苦労さまなことです。 しかしムンタギログがいなかったら大人の観客は満足出来ないと思いますよ。 終始にこやかに嬉しそうな笑顔で軽々と踊りました。 米沢さんもいつものようにミスなく気持ちよく踊りました。

この二人はこれまで結構沢山踊ってきています。 しかし、今回はまだ段取りを合わせているように見えるとこともあったようです。
いや、もしかするとこの踊りは見せ場がなく、結構難しいのかもしれません。 このグランド・パ・ド・ドゥはあまり高揚感のない単純な振りではあります。 見ている方も何でここでもっと~~、と感じるところも多数ありました。 
この二人がこの3倍踊ってくれていたら許しますが・・・。

gromitの持っている『バレエ101物語』という本には、

『くるみ割り人形』はチャイコフスキーのいわゆる三大バレエのなかでも音楽的に特にすぐれているいと言われている。 この音楽の完成度に対して、振付のほうは未だに決定版がない、というバレエマスターたちも多い。決定版がない以上、今後も多くのバレエマスターたちによって試行錯誤が繰り返されるのに違いない。

とありました。

ワディム・ムンタギロフは2015/2016のシーズン・ゲスト・プリンシパルです。 今シーズンはこの公演でゲスト出演は終わりのようです。 来シーズンはどうなるのでしょうか。来シーズンについては開幕演目がマクミランの『ロミオとジュリエット』ということだけ決まっています。 
一昨日ゲットした『新規団員オーディション開催 1/31』というパンフレットによると、2016/2017シーズン・ゲスト教師は、今シーズンと同様、アンドレイ・ウヴァーロ、 ダリア・クリメントヴァ、 ナタリア・ホフマン。 特別ゲスト教師 ボリス・アキモフとありました。


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