Ballet Square

鑑賞したバレエの感想など書き綴ります。

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2016/6/22 ロイヤル・バレエ 『ジゼル』

英国ロイヤル・バレエ団 2016年日本公演 『ジゼル』
2016年6月22日(水) 東京文化会館 19::00

22日、マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフの『ジゼル』を観て参りました。
忙しくてPCに向う時間がとれす。 しかし恒例により一言感想を書いて残しておきたい・・・。

ロイヤルの『ジゼル』、装置、衣裳の色合い、二人の踊り、パドシスの6人、全体の構成も短く凝縮されていて感動しました。

ムンタギロフが一緒でなかったら観ることのなかったであろうヌニェスは、今絶頂期か。 
1幕では可憐という感じではないのですが、いかにも可愛い村娘ジゼルを、溜めをいたるところに入れて踊り、バレエファンの流飲を下げました。 

支えるムンタギロフが踊ったアルブレヒトは、『観客から見るといかにも貴族に見え、ジゼルや村人からは農民であると信じ込ませないといけない簡単ではない役だ』そうで、。 花マル及第点のアルブレヒト。

最近はパンフレットを買わないようにしているgromitですが、終演後ついに買ってしまいました。
ここで、この版を振り付けたピーター・ライトが、上記のアルブレヒトの役柄について等々興味深いことをインタビューに答えて語っています。

gromitが『ジゼル』を見ると感じるのは、アルブレヒトの婚約者であるバチルドが婚約者というよりは、母親か若い叔母さんに見えてしまって信ぴょう性に欠けるという点です。
ライト 『観客からは、アルブレヒトがジゼルと一緒にいたいと思うことに信ぴょう性を持たせるのは大切です。』 
この日のバチルドは、冷たい階級社会にのみ生きざるをえない硬い表情が上手く、ジゼルとのコントラストを際立てました。 
クーランド公はギャリー・エイビス。 演技は上手いけれどちょっと粗っぽいか。 

村人6人は中央が崔・アレクダンダー・キャンベル、脇の二組みはフランチェスカ・ヘイワード、ヤスミン・ナグディ、マルセリーノ・サンべ、アクリ・瑠嘉。 キャンベルとヘイワードは、日本人二人と共に来シーズンよりプリンシパルに昇進するという発表がされたばかり。

『ジゼル』の中でも、特に軽快で楽しい音楽のこの場面の踊りは(パンフレットによると、ここの音楽はアドルフ・アダンの作曲ではないそうです。)版によって人数も振付も異なっていますが、この版は6人の踊り。
特に先日急遽ジュリエットを踊ったというフランチェスカ・ヘイワードと、18日マキューシオを踊ったアクリ・瑠嘉の若さ溢れる踊りが目を惹きました。 ヘイワードとムンタギロフの『ロミオとジュリエット』はそのうち見てみたい。
また、ヤスミン・ナグディも注目されているダンサーなので、見られてよかったです。 

1幕は村人や貴族が沢山登場して賑やかさを強調し、2幕の静かな超自然な世界との差異を際立たせていますが、1幕には日本も加えて大勢の人々が演技をしていました。 こういうところの演技が上手いですね。(しかし、日本人は動きですぐ分かります)

ムンタギロフは相手によって踊りの濃淡を変えるようで、明らかに新国立劇場で踊る時よりはヌニェスに合わせて溌剌としていました。 

特筆すべきは、2幕の最後で踊り疲れたアルブレヒトが最後にみせた、アントルシャ・シスの高さと脚の打ち合わせのゆっくりと正確な様。
余り高く跳び上がるものだから、音楽がそれに合わせてゆっくりになってしまったほど。
これこそアルブレヒト!!  素晴らしくて大満足しました。
この版の最後は、ジゼルが投げていった小さい白い花をアルブレヒトが拾い上げて、しっかりと胸に抱いて終わります。 良い幕切れでした。

この日会場で米沢唯さんを見かけました。 ヌニェスのジゼルに触発されるところあったでしょうか?
ムンタギロフとの『ロミオとジュリエット』が待ち遠しい。

【主なキャストなど】

ジゼル:マリアネラ・ヌニェス
アルブレヒト:ワディム・ムンタギロフ
ヒラリオン(森番):ベネット・ガートサイド

第1幕
ウィルフリード(アルブレヒトの従者):ヨハネス・ステパネク
ベルタ(ジセルの母): エリザベス・マクゴリアン
クールラント公:ギャリ―・エイヴィス
バチルド(その令嬢): クリスティーナ・アレスティス
狩りのリーダー:アラステア・マリオット
パ・ド・シス:
崔 由姫、アレクサンダー・キャンベル
フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ
ヤスミン・ナグディ、アクリ瑠嘉
村人、廷臣:英国ロイヤル・バレエ団

第2幕
ミルタ(ウィリの女王):イツィアール・メンディザバル
モイナ(ミルタのお付き):オリヴィア・カウリー
ズルマ(ミルタのお付き):ベアトリス・スティックス=ブルネル
ウィリたち: 英国ロイヤル・バレエ団

指揮: クーン・ケッセルズ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


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2016/6/18 ロイヤル・バレエ 『ロミオとジュリエット』

英国ロイヤル・バレエ団 2016年日本公演 『ロミオとジュリエット』
2016年6月18日(土) 東京文化会館 13:00

サラ・ラムとムンタギロフの『ロミオとジュリエット』観て参りました。

重厚なロイヤルの舞台装置や衣裳の中を、簡素な衣裳の二人がさーっと駆けぬけた感じがしました。
二人の清楚な雰囲気がぴったりと調和して、素晴らしい世界を見せてくれたので、感動しました。

マクミランのこの傑作を、ロンドン、ミラノ、ロイヤルの来日公演、新国立劇場など9~10回は観ています。
まずプロコフィエフの音楽が素晴らしい。(特に低音がズーンと響くところが必要だと思いますが、本日は残念ながら薄かったです)

振付も複雑だったり、途中で停止したり、踊らずに表現する場面があったり、また群舞は非常に激しく、パ・ド・ドゥはあくまでも心の動きに呼応して、また、仮死状態のジュリエットをかつぎあげて踊るパ・ド・ドゥもあり、変化に富んでいて飽きることがありません。
ダンサー二人のケミストリーが反映される作品なので、毎回違った印象を受けます。

本日この作品を久し振りに見たのですが、二人の踊りに涙線が緩んでしまいました。

サラ・ラムは落ち着いたジュリエット。 丁寧にゆったりと踊りました。
ムンタギロフはその跳躍はあくまでも大きく、柔らかく、どんなステップにも回転にも揺るぎがありません。
一人で嬉しそうに、三人で楽しそうに踊り、ジュリエットをしっかりサポートしました。 大満足。

マキューシオはアクリ瑠嘉。 階級はソリストで、既にこの役を踊っていますが、今日は日本での晴れ舞台ということになるでしょう。
少し小柄ですが、踊りどころ、演技力満載のマキューシオを見事に踊りました。
父上がイタリア出身のダンサーでバレエ団を主宰しているのですね。 日本人とのハーフはルックスがとてもよい。
楽屋口で、家族とバレエ団の子供たちと一緒に嬉しそうな笑顔でした。
余談ですが、このバレエ団は男の子が沢山いるようで、こんなに沢山の男の子が来ている公演は初めて。 

同じく友人のベンヴォーリオを踊ったのは、ファースト・ソリストのジェームス・ヘイ。 また少し小柄で、アクリ瑠嘉と風貌が似ています。大きく目立つ踊りはないのですが、踊りの質が少し高いかなと感じました。好演。調べるとやはりファースト・ソリスト。
James Hay

ジュリエットの婚約者パリスを踊ったのが、プリンシパルになったばかりの平野亮一。ムンタギロフより高身長で、四角い顔立ちもなかなか。 前にも見ていますが、大柄な大雑把さがなくなりさすがと思いましたが、本日は観客の視線を浴びてかなり緊張気味に見えました。 

女性陣は、マキューシオの死を嘆くキャピュレット夫人も、ロザライン、娼婦たちも少し印象が薄いと思いましたが、どうだったのでしょう。

本日の公演は土曜のマチネ。帰りに楽屋口が人だかりなので、久しぶりに出会った友人と少々待って、生ムンタギロフを一目見てきました。 生ムンタギロフは顔が子供より小さいくらい。gromit好みのTシャツにジーンズ、リュックにキャップ。 右に左に丁寧にサインして非常にさわやか。好感がもてました。 人混みの中から「Nice performance!」と叫んでみたら、「Thank you!」と返事が返ってきました!!

【主なキャスト】
ジュリエット:サラ・ラム
ロミオ:ワディム・ムンタギロフ
マキューシオ:アクリ瑠嘉
ティボルト:トーマス・ホワイトヘッド
ベンヴォーリオ:ジェームズ・ヘイ
パリス:平野亮一
キャピュレット公:クリストファー・サンダース
キャピュレット夫人:クリスティーナ・アレスティス
エスカラス(ヴェローナ大公):ヨハネス・ステパネク
ロザライン:クレア・カルヴァート
乳母:クリステン・マクナリ―
僧ロレンス:アラステア・マリオット
モンタギュー公:アラステア・マリオット
モンタギュー夫人:オリヴィア・カウリー

ジュリエットの友人:
エリザベス・ハロッド、メーガン・グレース・ヒンキス、エンマ・マグワイア、
ヤスミン・ナグディ、ジェンマ・ピッチリ―=ゲイル、レティシア・ストック

3人の娼婦:
イツィアール・メンディザバル、カミーユ・ブラッチャー、ベアトリス・スティックス=ブルネル

マンドリン・ダンス:
ヴァレンティノ・ズッケッティ
トリスタン・ダイヤ―、ベンジャミン・エラ、ポール・ケイ、
フェルナンド・モンターニョ、マルセリーノ・サンベ

舞踏会の客、街人たち: 英国ロイヤル・バレエ団

指揮: クーン・ケッセルズ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

平野亮一と高田茜、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに昇進

ロイヤル・バレエの日本公演が近づいてきました。

6/10、公演に先立ってロイヤルバレエ団は、平野亮一、高田茜、アレクサンダー・キャンベル、フランチェスカ・ヘイワードのプリンシパルへの昇進を発表しています。
Promotions and joiners at The Royal Ballet for 2016/17
平野亮一と高田茜、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに昇進

日本人も含めて順当な昇進だと思いますが、ロイヤルはプリンシパルの数が非常に多いです。
それだけ沢山公演を打てるし、観客数も多いということが分かります。
また、日本人観光客もロイヤル・バレエを観ようと思うでしょう。
Dancers

個人的には金子扶生さんを押していたのですが、今回のロイヤルの日本公演で金子さんを見られるのかな?

ムンタギロフは到着しているのでしょうか?



2016/6/12 新国立劇場バレエ 『アラジン』

新国立劇場バレエ団 『アラジン』
2016年6月12日(日) 新国立劇場 14:00

2008年にデヴィッド・ビントレーがこのバレエ団に振付けた『アラジン』を、昨日初めて観て参りました。
速いストーリー展開と、キレのよい踊り満載な楽しい作品で、時間の経つのを忘れました。

アラジンを踊った奥村康祐さん。プリンシパルに昇進との発表が11日にあった直後の、新プリンシパルの熱の入った元気の良い踊りを堪能しました。 華奢で背も高くないのですが、なかなかチャーミング。
これは疲れるわなぁと思う細かい振りをよくこなし、唯さんをしっかり受け止めて好演しました。
このダンサーのシルフィードのジェームスなんか、見損なったけれど適役だっただろうな。

第22回中川鋭之助賞を受賞したばかりでもあります。

米沢唯さんはプリンセス。文句なく上手いし、これまたとてもキュート。未だ未だ踊り足らないくらい・・・。 だからなのか、小野/福田組のファーストキャストの日にはダイヤモンドというステキな踊りを踊ったようです。これ見たかったな!!
米沢さんの踊りをもっと堪能したい。 これはジュリエットまでお預けか。

この作品は一幕に、プリンセス以外は全員宝石になって登場する見どころ満載な踊りがあります。
これは2011年川村真樹さんのダイヤモンド
        ↓
第一幕 第3場・財宝の洞窟・ダイヤモンド

このダイヤモンドを昨日踊ったのは、このランクでgromit一押しの細田千晶さん。 
とてもステキでした。 この作品中、音楽が一番良いのではないでしょうか。このステキなワルツを踊れて細田さんは幸せだと思います。 米沢さんと細田さんだけですから。

このバレエ団は、プリンシパル以下の中堅どころもしっかりしているような感じ。 
しかし、なかなか名前を覚えられないのでこのところ諦めて、舞台上で目を引くダンサーをチェックします。
この場面で気になったのは、赤い衣裳のルビーの男性。 後で確認するとプリンシパルに昇格した奥村さんの後にファーストソリストに昇格した井澤駿さんでした。 丸坊主で分からなかったわ。 とてもダイナミックで好演しました。

それから、ゴールドとシルバー(小口、清水)の左側の男性の女性の扱いが上手でしたね。 高く持ち上げて一瞬手を放したり、踊りも大きくて迫力がありました。 どなたでしょう。

新国立劇場バレエ団 3分でわかる!『アラジン』

またパンフレットを買いそびれたので、詳細はバレエ団の公式サイトに書いてある程度しか分からないのですが、どうやらアラジンは中国系の青年なのか?
チャイナ服を着て登場したり、獅子舞や龍が賑やかに登場したり。 しかし、背景はアラブの町角のような・・・。

まあ、よく分かりませんが、アラジンのランプを擦るとモクモク煙と共に登場するランプの精ジーンを踊った池田武志さんも、大柄な体型を生かして存在感がありました。

プリンシパルから登録ダンサーに移行したマイレン・トレウバエフのために描かれたような役、魔術師マグリブ人を演じたのは、菅野英男さん。
『ドン・キホーテ』では、白塗りのガマーシュで目をひく演技だった菅野さんですが、
マグリブ人はどうだったのかな? こちらもトレウバエフの演技を期待してしまっていたかもしれません。

プリンセスとアラジンのテンポの速い可愛いパ・ド・ドゥが随所にありますが、何しろ初見なので忘れてしまいました。
もう一度観たいところですが、時間もないし、ロイヤルの観劇も迫ってきたので、次回にお預けとします。

これはバレエ団のオリジナルの作品だし、文字通り子どもから大人まで楽しめると思うので、2年に1回ぐらい上演すればいいと思います。 これは内緒ですが、『ホフマン物語』よりはよかったです。


【キャスト&スタッフ】
アラジン:奥村康祐
プリンセス:米沢 唯
ランプの精ジーン:池田武志
魔術師マグリブ人:菅野英男
アラジンの母:丸尾孝子
サルタン(プリンセスの父):貝川鐵夫
アラジンの友人:福田圭吾、木下嘉人
オニキスとパール:柴山紗帆、五月女 遥、盆子原美奈、福田圭吾、木下嘉人、原 健太
ゴールドとシルバー:寺井七海、仙頭由貴、小口邦明、清水裕三郎
サファイア:木村優里
ルビー:奥田花純、井澤 駿
エメラルド:玉井るい、堀口 純、林田翔平
ダイヤモンド:細田千晶

音楽:カール・デイヴィス
振付:デヴィッド・ビントレー
装置:ディック・バード
衣裳:スー・ブレイン
照明:マーク・ジョナサン
指揮: ポール・マーフィー
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団

バレエ・ブノワ賞最優秀賞 世田谷生まれのオニール八菜さんに

バレエ・ブノワ賞最優秀賞 世田谷生まれのオニール八菜さんに5/18 東京

【モスクワ=共同】バレエ界で世界的に権威があるブノワ賞の受賞者が十七日、モスクワのボリショイ劇場で発表され、パリ・オペラ座バレエ団で活躍する日本出身のオニール八菜(はな)さん(23)が最優秀女性ダンサー賞に選ばれた。日本出身者の受賞は、二〇一四年に最優秀女性ダンサー賞に輝いたスウェーデン王立バレエ団所属の木田真理子さん以来、二人目。

 オニールさんは、ピエール・ラコット氏が振り付けた古典的な演目「パキータ」の主役の踊りが評価された。シュツットガルト・バレエ団所属の女性ダンサー、アリシア・アマトリアンさんとの共同受賞となった。

 オニールさんは母親が日本人で、八歳まで東京で育った。父親はニュージーランド人。母親によると、オニールさんは東京都世田谷区生まれで日本国籍を有している。

 オニールさんは受賞を予想していなかったようで母親に対し「信じられない。とてもうれしい。あの偉大なバレリーナと一緒に受賞できたなんて夢のようで、言葉にできない」と語った。発表式典の直前には「私が(賞を)もらえるわけないけど、今夜は大きく楽しく踊れるよう頑張る」と話していたという。

 オニールさんは一一年にパリ・オペラ座に入団。頭角を現し、現在は各公演で主役を踊る。一四年にはバルナ国際バレエコンクールのシニア女性部門で銀賞に選ばれた。

 ブノワ賞は一九九二年創設。ロシアを代表する振付家ユーリー・グリゴロービッチ氏が代表を務める国際ダンス連合が主催し、毎年、前年に最も活躍したダンサーや振付家に賞を贈っている。



受賞式にて、アリシア・アマトリアンと一緒に一つのトロフィーを持つ様子(動画)
バレエ「ブノワ賞」 東京都出身のオニール 八菜さんが受賞

ブノア賞のサイトが重くて開かないので、他の受賞者は ↓
Dance Cube オニール 八菜が受賞したブノワ賞の続報が入りました



東京バレエの佐々木忠次さん死去 日本舞台芸術振興会代表

東京バレエの佐々木忠次さん死去 日本舞台芸術振興会代表5/7 東京

海外の著名なバレエ団や歌劇場を日本に招いた日本舞台芸術振興会(NBS)代表で東京バレエ団創設者の佐々木忠次(ささき・ただつぐ)さんが4月30日午前6時9分、心不全のため死去した。83歳。東京都出身。葬儀は親族のみで行った。お別れの会は6月12日正午から東京都目黒区目黒4の26の4、東京バレエ団スタジオで。喪主は妹真知子(まちこ)さん。

 1964年に東京バレエ団を設立し、30カ国で海外公演をするなど精力的に活動。パリ・オペラ座バレエ団やウィーン国立歌劇場、世界的バレエダンサーのシルビー・ギエムさんらを日本に招いた。


 東京新聞
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2016/5/5 新国立劇場バレエ『ドン・キホーテ』

新国立劇場バレエ団 『ドン・キホーテ』
2016年5月5日(木) 新国立劇場 14:00

連休の最終日、今年初の自前チケットで米沢唯さんのキトリ見て参りました。
米沢さんの的確な踊りの迫力に、バレエ団全体が高速でついて行った感じのハイレベルな公演で大満足。
最後は拍手が鳴り止みませんでした。

米沢さんは盤石なテクニックに更に磨きをかけ、そのパーフェクトとも云える踊りには余力さえ感じました。 
毎回書きますが、技を外すことは勿論ないのですが、音楽性に富んでいて音を外すことが全くありません。
音楽と踊りの調和がgromitにバレエを観る快感を与えてくれます。

時々余力をバランスを長くとって示してくれますが、タマラ・ロホのようにこれ見よがしに強調することなどありません。
タンバリンを持って、バジルの頭上高く上がっているところで、タンバリンを鳴らしてみたりします。
また、最終のグランド・パ・ド・ドゥのフェッテは、3回転の途中で頭上で扇を開いてみせたりしたし、音楽が速くなってフェッテも高速過ぎました。 凄い~~。
踊るのが大好きだという気持ちが観客に直に伝わってきますね。
また、大技をするタイミングで、劇場全体がシーンと緊張で張り詰める瞬間が何度かあり、それに応えて米沢さんは見事に技を決めて行きました。 ダンサーと観客のキャッチボールですね。

これに感化されたのか、『ドン・キホーテ』全幕初出演という井澤駿さんが、米沢さんを充分に支え、クルクルとよく回し、高く担ぎ上げ、フィッシュダイブもカッコよく決め、そして自らもしっかり高く跳び、クルクルよく回りアンヘル・コレーラを彷彿させました。(これはちょっと褒めすぎですが。)
脚が長く足先が細いので見応えがあり、途中ではキトリと目を合わせる余裕も見られました。
充分にプリンシパルを支える実力があり。決して傲慢になることなく、日々の稽古を怠ることなく、上手に育ってほしいと思います。
注目のバレエダンサー・井澤 駿さんに聞く~女性だからこそ持っている美しさ

キトリの友人はダンサーとしては美味しい役です。音楽も印象的だし、要所要所で登場して見せ場も沢山です。
本日は柴山さん飯野さん。 二人とも好演でしたし、飯野さんは抜擢だと思われますが、二人無難に踊り過ぎで平凡な感じ。

町の踊り子の長田さんは際立って上手く、場の雰囲気を盛り上げました。 拍手。
今回初めてカスタネットの踊りとやらを拝見しました。 これどうなんでしょう。
メルセデスの本島さんは、立っているだけでキリッとしています。 が民族音楽を解さないgromitなので、上手いのか否かの見極めがつきません。 普通??

キューピッドは小柄というだけで踊るダンサー多い役なので、五月女さんはテクニック万全で見応えがありました。 拍手。
森の女王はなかなか難しい役ですね。 ドルネシア姫の隣で女王の貫録を見せなければなりません。 細田千晶さんは綺麗に踊り好演でしたが、それが出せたのかどうか。 

最終幕で第2ヴァリエーションの寺田亜沙子さんが的確な大きな踊りで好演。 拍手。
スペイン民族踊りの中で、まあ好きなファンダンゴの音楽に合わせて白い衣裳のダンサーが踊りますが、これはヌレエフ版が秀逸なので、・・・??? でした。
纏まりなく書きましたが、総じて米沢さんと井澤さんの二人に引っ張り上げられて、上品でコミカルな作品に仕上がり、とても楽しかったです。

ところで、ガマーシュは菅野さん。 さすがベテラン、白塗りの貴族の演技は秀逸でした。拍手。
キトリの父にしては若づくりのロレンツォの配役は誰? どこにも見当たらないのですが??


【主なキャスト】
キトリ:米沢 唯
バジル:井澤 駿
ドン・キホーテ:貝川鐵夫
サンチョ・パンサ:髙橋一輝
ガマーシュ:菅野英男

ジュアニッタ:柴山紗帆
ピッキリア:飯野萌子
エスパーダ:マイレン・トレウバエフ
街の踊り子:長田佳世
メルセデス:本島美和
ギターの踊り:堀口 純
ジプシーの頭目:小柴富久修
二人のジプシー:福田圭吾、木下嘉人
森の女王:細田千晶
キューピッド:五月女 遥
ボレロ:丸尾孝子、中家正博
第1ヴァリエーション:奥田花純
第2ヴァリエーション:寺田亜沙子

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:マーティン・イェーツ

クリメントヴァとムンタギロフのマスタークラスが夏に開催されます

時間の過ぎるのが速すぎて・・・、うっかりすると4月も終わってしまいます。

Dance Cube が更新されており、ロイヤル・バレエの『ジゼル』公演について詳細なレポートがありました。
Dance Cube 「平野亮一のアルブレヒト、高田茜のジゼルがコヴェント・ガーデンの舞台を飾った」

これによると、タイトルのように日本人ダンサーが大活躍をしたようです。

また、この中で「ムンタギロフによる『ジゼル』のアルブレヒトは現在世界で並ぶもののない名演として、必見といえよう。」と評されています。

日本公演の『ジゼル』初日は、マリアネラ・ヌニェズとワディム・ムンタギロフがつとめる。この2人の4月6日の公演の模様は一部の映画館でライブ上映され、チケット完売のため、生の舞台を見ることが出来ないバレエ・ファンやコベントガーデンに足を運ぶことのできない遠隔地在住の舞台ファンの目を楽しませた。

ヌニェズの健康的な個性は村娘らしく、艶やかな姿は貴族の若者に心を寄せられるというストーリーを体現している。ムンタギロフはイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)やロイヤル・バレエ、またABTや日本の新国立劇場バレエなどと共に、様々な作品の主役を踊っているが、当たり役は何といってもアルブレヒトである。

圧巻はミルタに命じられ命尽きるまで踊り続けなければならない2幕のソロの数々。アントルシャをはじめとする跳躍の数々は夜の闇の中に鋭く冴えわたり、観る者に踊り手としての技量の高さを強く印象付ける。その壮絶な踊りは物語に導かれてのことゆえあくまでも芸術的に始終するのである。技のみならず役の解釈や自然な演技と共に、ムンタギロフによる『ジゼル』のアルブレヒトは現在世界で並ぶもののない名演として、必見といえよう。




そのムンタギロフですが、ENB在籍当時のパートナーのダリア・クリメントヴァと一緒に、予てから希望していたワークショップをこの夏日本でも開催するようです。 

» 2016年8月16日~19日 «
インターナショナルバレエマスタークラス東京

場所:東京

毎年プラハで行われている世界的なサマースクール「インターナショナルバレエマスタークラス」を東京で開催致します。長年に渡りイングリッシュナショナルバレエ団のプリマとして活躍し、現在名門英国ロイヤルバレエ学校の教師であるダリア・クリメントヴァと英国ロイヤルバレエ団プリンシパルとして日本を始め世界中のバレエ団でゲストダンサーとして活躍、今最も美しいダンサー、ワディム・ムンタギロフが直接指導致します。

日程:2016年8月16日~19日

場所:新宿村スタジオ C-104



これはいいですね。 特に若い男性ダンサーには受講してほしいものです。




ロイヤル・バレエのライブ・イン・シネマ『ジゼル』 

昨日4/6 マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフ主演のロイヤル・バレエ『ジゼル』公演がライブ・イン・シネマで配信されました。 これは英国だけでなく、ヨーロッパ、米国、メキシコ、オーストラリア等の各地で行われます。
Screening search この画面の地図を縮小して下さい。

Your Reaction: Giselle live in cinemas 2016

出来映えはとても素晴らしかったようで、ここへコメントした人々による素晴らしさを表す語彙が豊富で勉強になります。
例えば、exceptional outstanding flawless stunning sublime superb amazing graceful breathtaking enchanting spellbinding transfixing

またマリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフのパートナーシップを褒め称えるコメントもあり、この6月の来日公演がまた楽しみになってきました。 
gromit独自の妄想ですが、ヌニェスはこれまでは私生活でもパートナーであるティアゴ・ソアレスと踊ることが多かったわけですが、若いムンタギロフと踊ることにより、新たな境地を見出すかもしれませんね。 何かそんな予感がしています。

BalletcoForumここのバレエ通の掲示板でも絶賛されており、ムンタギロフはENB以来一番よい出来映えであったというコメントも見受けました。 ムンタギロフはロイヤル・バレエを愛する人々にもすっかり気に入られています。

ここのコメントを読むと、(放映は流石に実際よりは少し遅れるみたいですね)様々な年代の人々が鑑賞した映画館もあったようで、ロイヤル・オペラ・ハウスの経営手腕(?)は流石と感心。 映画館で拍手が起こったそうです。

そのムンタギロフをゲストとして呼ぶことが出来る新国立劇場バレエも、おこちゃま相手のサイトから脱却して、幅広い層の大人も集客出来るように知恵を絞ってもらいたいです。

ミルタを踊ったイツァール・メンディザバル、パ・ド・シスを踊ったフランチェスカ・ヘイワード、ヤスミン・ナグディ、ヒラリオンのベネット・ガートサイドが好演だったと名前が上がっていたので、よく覚えておきましょう。



バレエに関する雑記

* 少し前になりますが、 3/12,3/13に新国立劇場バレエ団のダンサーの振付作品を披露する『DANCE to the Future 2016』という公演がありました。

これには米沢唯さんがアダンの『ジゼル』に振付け、小野絢子さんと米沢さん自身が踊るという趣向の『ジゼル』という演目があり、ちょっと見てみたかったのですが、行かれず。
当然通常のジゼルの域を超えた作品だったようです。
『Dance to the Future 2016』 米沢唯さん、福田圭吾さんインタビュー&リハーサルレポート
これに依ると、小野絢子さんは奇抜なポーズもなかなか上手いようですね。

* ムンタギロフが『牧神の午後』に出演したロイヤル・バレエ公演映画にもちょっと行かれませんでした。残念!!
この公演NHKBSで放映したようですね。

* NHKBSプレミアムでは、4/24深夜(4/25)にオーレリー・デュポンオのパリ・オペラ座さよなら公演『マノン』と同バレエ団公演『バレエの夕べ』を放映予定。

* しかし下記公演には万難を排して行きたいと思っています。

9/14(水) ~ 9/25(日) 東急シアターオーブ
マシュー・ボーン 『眠れる森の美女』

日本の「マシュー・ボーン眠れる森の美女」公式サイト まだ情報が乏しいです。

New Adventures/Sleeping Beauty
動画やGalleryから雰囲気が伝わってきます。
gromitは、特にこの演技で評価されたクリストファー・マーニーのリラ侯爵に注目しており、既に一昨年にブログの記事にしています。 
マシュー・ボーン「白鳥の湖」2014 クリストファー・マーニーって?
この記事に載せたマーニーの踊りは秀逸ですよ。是非ご覧下さい。

この作品は既にDVDになっており、また現在4/2(土)~4/15(金)東京渋谷のBunkamuraシネマで公開中の様ですね。






ロイヤル・バレエ 『ジゼル』を公演中

ちょっと出掛けている間に、ロイヤル・バレエの『ジゼル』公演ではキャスト変更が相次いでいたようです。

今回の『ジゼル』は、ワディム・ムンタギロフがマリアネラ・ヌニェスと3/22に初共演をし、それからこのペアの公演は4/6のライブ・イン・シネマシネマでライブ配信される予定。 
次いでこの6月の日本公演でも共演し、それをgromitは観に行く予定にしている。

ところが、この二人は3/17に急に踊ることになったようです。
Cast changes: Giselle on 17 March 2016

その前にいくつかキャスト変更がありました。
2/26 にオシポワが降板しサラ・ラムが踊り、3/17にはサラ・ラムが降板することになりヌニェス/ムンタギロフが急遽踊ったようです。 英国人の掲示板によると、公演の後にムンタギロフに尋ねたところ、一日前に踊ることを告げられて朝から全篇のリハーサルを行ったそうで、見るからに疲れていたとありました。

そして3/22 には当初の予定であった公演をこなしています。 本日3/31はこれも当初よりのスケジュールで二人は踊りますが、これは4/6のライブ・イン・シネマに備えてでしょうかfilming(撮影)となっています。
Giselle
ここの三枚目にジゼルとアルブレヒトの微笑ましい写真がありますが、ヌニェスのジゼルはラテン系の明るいジゼルに見えますね。

その後オシポワもサラ・ラムも復帰しているようですが、今度は明日4/1ラウラ・モレーラが降板し高田茜さんが踊ると発表されています。

ロイヤルは公演数が非常に多いし、公演の合間にも次の公演の稽古をしなくてはならないせいなのか、結構降板が多いですね。
特にオシポワは怪我が多いような印象ですし、カスバートソンはどうなのかな。

Giselle review – Muntagirov and Nuñez display absolute mastery  (3/24 the gurdian)
この評にも写真がありますが、ロイヤルの舞台装置は色遣いと共に流石に格調高い。

ロイヤル・バレエは『ジゼル』の後にも、『The Winter's Tale』、『Frankenstein 』、ミックスプログラムの三公演の後、6/16から日本公演を行います。 シーズンの終わりで疲れていると推測しますが、是非降板がないような公演にしてほしいですよね。







2016/3/9 ハンブルグ・バレエ ガラ公演 《ジョン・ノイマイヤーの世界》

ガラのチケットも舞い込んだので昨夜行って参りました。

2016年3月9日(水) 18:30  東京文化会館
ジョン・ノイマイヤー「京都賞」受賞記念
ハンブルク・バレエ団 ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉

振付・演出・ナレーション:ジョン・ノイマイヤー

NBSのサイトから  ノイマイヤーが語る、ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉 

ノイマイヤー
「今回の東京の公演で、ガラ<ジョン・ノイマイヤーの世界>を上演します。 ハンブルグのダンサーと私の作品の全容をご覧いただきたいと考えています。 ありきたりのパ・ド・ドゥを並べたプログラムではありません。 特別な演目を上演するガラなのです。

私の振付家としての歩みを辿る作品を選りすぐりました。 私の自叙伝のような作品で構成したと言えるでしょう。私自身が台詞を語ります。 テキストに沿って進行します。 団員が総出演します。 すべてのプリンシパル、ソリスト、ゲストアーティストのアリーナ・コジョカルが登場します。 

音楽も多彩です。 たとえばレナード・バーンスタイン。 私が子供の頃に親しんだガーシュインの『シャル・ウィ・ダンス?』はクラシカルバレエへの良き導入部となるでしょう。 古典バレエからは、私が改訂した『くるみ割り人形』の抜粋を上演します。 精神世界を描いた『マタイ受難曲』のエピソードもご覧に入れます。 『クリスマス・オラトリオI-VI』を用いて、歓喜を描くエピソードも取り入れました。 

『ニジンスキー』からは、主要なパートを披露します。 『ペール・ギュント』『椿姫』『ハムレット』のパ・ド・ドゥも含めました。 デュエットはクローズアップのように登場人物の心情を掘り下げる重要な場面です。 ハンブルグバレエに関心をお持ちの方なら、必ずや、ガラを楽しまれることでしょう。 何故なら、ガラ公演には、ハンブルグが育んできたレパートリーと、ダンサー達の全てが凝縮されているからです。」

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冒頭ノイマイヤーが登場しマイクで語り始めます。 それから舞台が明るくなり、全員が其々の衣裳で登場して舞台一杯に踊ります。 オーケストラピット上も舞台になっているので奥行きが深く、全体としてとても広い舞台。
その後、マイクを持つノイマイヤーと声のみの語りでそれぞれのピースが続いて行きます。
本人が舞台にいない時は、ロイド・リギンスがノイマイヤー役として時には踊り、進行役としていつも舞台上にいて、全体として分かり易く創られていました。
また、照明の色遣いや衣裳の色も非常に洗練されていて流石です。

抽象的で精神世界を描いたものを苦手としているので、『ペール・ギュント』や『マタイ受難曲』は全部通して見たいとは思えず、『くるみ割り人形』や『ニジンスキー』は全幕を見たいと思いました。
『アイ・ガット・リズム』、『クリスマス・オラトリオI-IV』そして『マーラー交響曲第3番』はとても楽しみました。

あまり理解力もないので、一言ずつ。 またyoutubeで見つけたものはリンクを張っておきました。

【第一部】

・『キャンディード序曲』(『バーンスタイン・ダンス』より)
ロイド・リギンズ、レスリー・ヘイルマン、有井舞耀、コンスタンティン・ツェリコフ、菅井円加、カーステン・ユング、ほか

・『アイ・ガット・リズム』のヴァリエーション(『シャル・ウィ・ダンス?』より)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ、ほか

これは動画を見つけることが出来ませんでしたが、大好きなウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート2006のニュー・ピッチカート・ポルカとテイストが同じ。 黒い燕尾服とシルクハットのリアブコとアッツォーニが素晴らしかったです。

『くるみ割り人形』抜粋
フロレンシア・チネラト、ロイド・リギンズ、アンナ・ラウデール、アレクサンドル・トルーシュ

リンクを張ったのはバイエルン州立バレエのものですが、ここでのバレリーナ役はルシア・ラカッラ。 この役の衣裳がこのガラ公演唯一のチュチュだと思いますが、とてもステキ。 ラカッラも素晴らしいです。  アンナ・ラウデールはラカッラに比べると普通でした・・・。 イヴァン・リスカはバイエルン州立バレエの監督をしているのですね。
これは全幕見てみたいです。

『ヴェニスに死す』抜粋
ロイド・リギンズ、カロリーナ・アグエロ、アレクサンドル・リアブコ

『ペール・ギュント』抜粋
アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング

最近コジョカルとユングのためにリメイクされた作品の抜粋のようですが、???でした。 こういうの苦手です。

『マタイ受難曲』抜粋
ロイド・リギンズ、ダリオ・フランコーニ、ほか

『クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅵ』抜粋
ロイド・リギンズ、パトリシア・フリッツァ、レスリー・ヘイルマン、クリストファー・エヴァンス、菅井円加、レナート・ラドケ、ほか

オラトリオに合わせて歓喜の踊り。躍動感ありそれでいて美しい。 
ハンブルグ・バレエは男性の群舞が素晴らしいです。
日本人男性ダンサーに見てもらいたいと思いますが、そういう人を見かけなかったかも。

【第二部】

・『ニジンスキー』抜粋
アレクサンドル・リアブコ、エレーヌ・ブシェ、アレッシュ・マルティネス、パトリシア・フリッツァ、ロイド・リギンズ、ほか

精神を病んだニジンスキーの苦悩の踊りでしたので、あまり嬉しくない。 
ニジンスキーの牧神なども登場するらしいので、全体を見てみたいです。


『ハムレット』抜粋
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ

これはバレエフェスやガラ公演で何度か見ていますが、前の方がよかったような~~。

・『椿姫』第2幕のパ・ド・ドゥ
アリーナ・コジョカル、アレクサンドル・トルーシュ

二人共小柄で、役の雰囲気に合わず残念でした。 
大きい舞台を右から左からコジョカルを肩の上に抱えて走る男性は大変です。

『作品100─モーリスのために』
アレクサンドル・リアブコ、イヴァン・ウルヴァン

長い腕を左右一杯に広げて楽しそうに踊るウルヴァンが印象的でした。

『マーラー交響曲第3番』抜粋
シルヴィア・アッツォーニ、カーステン・ユング、ほか

アッツォーニが圧倒的でした。 衣裳のレオタードの色も秀逸。
群舞の中もまた後に続くフィナーレでも菅井円加さん、有井舞耀さんは良い場所を与えられていました。

いろいろ学ばせて頂きました。簡単ですが以上。


2016/3/4 ハンブルグ・バレエ団  「リリオム―回転木馬」

今年は6月にロイヤル・バレエの来日公演があり、ワディム・ムンタギロフがロミオとアルブレヒトを踊る予定。折角のロイヤルの公演は、なるべく良席で見たいと思っていたところ、NBS会員の友人から「gromitさん、ムンタギロフのチケットは?」とお声がかかったので頼んであります。

また、新国立劇場バレエもムンタギロフを客演する予定で、ロミオを踊る。 折角ロミオを踊るならなるべく良席で見たい。 そこで来シーズンは新国立劇場の会員にも久し振りになることにしたのです。

従って、懐が非常に寂しい。 前置きが長くなりましたが、ハンブルグ・バレエの公演はパスしていた言い訳です。
ところが~~、目の前にチケットがひらり、ひらりと舞い落ちてきたので、喜んで行って参りました。

2016年3月4日(金)  18:30 東京文化会館
ハンブルグ・バレエ団  「リリオム―回転木馬」
─ プロローグ付き全7場のジョン・ノイマイヤーによるバレエ伝説 ─

主な配役
リリオム: カーステン・ユング
ジュリー: アリーナ・コジョカル(ゲスト・ダンサー)
ルイス: アレッシュ・マルティネス
風船を持った男: サシャ・リーヴァ
マダム・ムシュカート: アンナ・ラウデール
マリー: レスリー・ヘイルマン
ウルフ: コンスタンティン・ツェリコフ
フィスカー: ダリオ・フランコーニ
水兵: キーラン・ウェスト
天国の門番: エドウィン・レヴァツォフ
内気な青年: アリオシャ・レンツ
悲しいピエロ: ロイド・リギンズ
エルマー: エマニュエル・アムシャステギ
幼少時のルイス: ヨゼフ・マルキーニ

指揮: ジュール・バックリー
演奏: 北ドイツ放送協会ビッグバンド、および録音音源

ジョン・ノイマイヤーが、ミュージカル『回転木馬』に着想を得て長年創作したかった作品だそうです。 音楽は『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』を作曲したフランスのミシェル・ルグランが担当。 舞台の上部のビッグ・バンドがジャズ風の音楽を奏でます。

パンフレットを買わなかったので、詳細は分かりませんが、NBSのサイトや広告による簡単なあらすじによると、時は1930年代の大恐慌時代のアメリカ。 
プレイランドの回転木馬と、その裏側の職業斡旋所が時代を表しています。

職業斡旋所の前での、白鳥の群舞ならぬ男性失業者の6X4人の圧倒的な踊りが2回ありますが、これが印象的で素晴しい。
生活の糧を求める失業者達のこの切実な叫びがなければ、この話は成り立たない。 

大統領選挙のニュースから垣間見える現在のアメリカ社会は、1%の富裕層と99%の市民に分断され、温厚な中間層が崩壊しつつあると言われています。 そして、世界は1930年代と同じようになってきている。 
米国人のノイマイヤーはこの危機感を発信したかったのではないのでしょうか。

カースティング・ヤングは優しくはあるが、ならず者のりリオムを、アリーナ・コジョカルは健気なジュリーを好演。 さすがにオリジナルキャストです。 他のキャストも踊りで役をよく表し、特にジューリーの友人マリー役のレスリー・ヘイルマンが好演。
菅井円加さんも、特別な配慮だと思いますが、オレンジ色の風船を持ち麦わら帽子をかぶったプレイランドの客の一人で、目立ちました。 

初めの導入部分のシーンから、ストーりーの発端に戻り少しずつ紐解かれていき、導入シーンまできてその先に進みます。 また、自ら命を断ったりリオムが成人した息子の行く末を守るように愛の灯を届けます。横軸と縦軸がまるで『回転木馬』のようです。

この閉塞感のある社会状況下で、亡き父からの愛の灯を息子ルイスがどう活かして生きていくのか、この先が知りたいところです。

バレエ in cnema の情報

バレエの映画の情報です。 リンクを辿ってみてください。

2/16 東京新聞(夕) より 

バレリーナの素顔 記録2映画公開
『ロパートキナ 孤高の白鳥』
・・・175センチの長身を生かした優美な踊りで「ロシアの至宝」とたたえられるロパートキナ。映画は母校ワガノア・バレエ・アカデミーを訪れて修行時代を振り返る様子や、まな娘をあやす″母の顔”も紹介する。・・・

『Maiko ふたたびの白鳥』
ノルウェー国立バレエ団で活躍する大阪出身の西野麻衣子が、出産を経て「白鳥の湖」の主役で舞台に復帰するまでを追う。・・・



英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン 2015/2016
*2015/9/22 上演の『ロミオとジュリエット』(サラ・ラム&マックレー)2015/11上映の再上映 
2/13~2/19 品川プリンスシネマ

*2015/11/12 上演の『ヴィサラ/牧神の午後/チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ/カルメン』 1/23上映の再上映
3/12~3/18 品川プリンスシネマ
gromitはこの公開をすっかり忘れていて見逃していたのですが、ジェローム・ロビンスの『牧神の午後』のムンタギロフ(&サラ・ラム)はとても良かったという評と共に再上映のお知らせがあったので、是非見に行きたいと思っています。

ボリショイ・バレエ in シネマ Season2015-2016
*『ドン・キホーテ』 4/20 19:30

これは本日マイヨーの『じゃじゃ馬ならし』の上映だったのですね。 後は4/20を残すのみです。



オーレリ・デュポン パリオペラ座バレエの芸術監督に就任

芸術監督にデュポンさん=パリ・オペラ座
4日、パリの国立オペラ座の芸術監督就任が発表された元著名バレリーナ、オレリ・デュポンさん=パリ(AFP=時事

 【パリ時事】パリの国立オペラ座は4日、バレエを指揮する芸術監督にフランスの元著名バレリーナ、オレリ・デュポンさん(43)が9月から就任すると発表した。デュポンさんは現役時代にオペラ座のバレエ団で花形ダンサーとして活躍した。
 芸術監督は現在、米女優ナタリー・ポートマンさんの夫でもある仏振付師、ベンジャミン・ミルピエ氏が務める。ミルピエ氏は創作活動に専念したいとして退任を決めた。(2016/02/05-05:28)



Aurélie Dupont succède à Benjamin Millepied à l'Opéra de Paris (2/4 Le Monde)

今年の書き初め ムンタギロフの話題

来シーズン 2016/2017 の新国立劇場バレエの演目が発表されていました。

何と来シーズンも、ワディム・ムンタギロフがシーズン・ゲスト・プリンシパルとして登場するようです。
来期のゲスト・コーチにダリア・クリメントヴァが残っていたので、もしかすると?と考えていましたが当たりましたね。

*10/29~11/5   ロミオとジュリエット    11/3、11/5  米沢唯/ムンタギロフ
*12/17~12/25   シンデレラ
*2/17、18      ヴァレンタインバレエ
*2/24~2/26    コッペリア(プティ)
*5/5~5/13     眠れる森の美女      5/5、5/6  米沢唯/ムンタギロフ
*6/24~7/1     ジゼル

今期は新作が2つありましたが、来期は随分オーソドックスで重厚なラインアップですね。

今年は6月にロイヤル・バレエが来日公演を行い、その演目は『ロミオとジュリエット』を5回、『ジゼル』を4回となっている。
当然ムンタギロフは両公演に出演すると思うので、ムンタギロフのロミオを数回見ることになりそう。

来年の新国立劇場バレエの『ジゼル』には、ムンタギロフは未だキャスティングされていないけれど、絶対に出演すると確信しています。
何故かと言うと、ダリア・クリメントヴァとムンタギロフが一番日本の若いダンサーに伝えたいペアリング技術は、この『ジゼル』にこそその神髄があると勝手に思っているからです。

さて、今年はどのくらいバレエ公演に行くのか?? 未だ予定も立てていないのですが、やはり財布の紐を締めて余計な出費はせず、その代りに見たい公演には行きたい!!と思っている次第です。

考えてみれば、このブログ書き続けて今年5月で丸10年。
最近ちょっと更新もままならないけれど、う~ん、まあ何だかんだとよく続けてきたと自分をほめつつ、備忘録としてもう少し続けることにします。


新国立劇場バレエ 『くるみ割り人形』 12/22

新国立劇場バレエ団 『くるみ割り人形』
2015年12月22日(火) 新国立劇場 19:00

【主なキャスト】
金平糖の精:米沢 唯
王子:ワディム・ムンタギロフ
クララ:奥田花純
ドロッセルマイヤー:マイレン・トレウバエフ
雪の女王:小野絢子
スペイン:益田裕子、池田武志
アラビア:寺井七海、中家正博
中国:五月女 遥、木下 嘉人
トレパック:小口邦明、宇賀大将、小野寺 雄
葦の精:寺田亜沙子、柴山紗帆、広瀬 碧

一昨日、ワディム・ムンタギロフを客演した新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』を見て参りました。
gromitは『くるみ割り人形』をあまり得意としていないのですが、この公演はムンタギロフと米沢唯さんの踊りを見たくて行った次第。
新宿のスカイスクレーパーを背景に、新国立劇場を彷彿させるモダンな装置で始まるこの版がどのような版なのか、パンフレットを購入していないので、よく分かりません。HPにもう少し詳しく説明があってもよさそうなものですが、お子様向けのサイトなのか何もありませんね。 
客席にはいつもよりはお子ちゃまが多かったので、1幕の長い導入部分は楽しかったのでしょう。
しかし、この部分と2幕の各国の民族舞踊を苦手としているので、見どころはほんの僅か。

気になったのは、人形コロンビーヌの踊り。 感想を書かずに日が経ちすっかり忘れていましたが、『ホフマン物語』でホフマンがまず恋する人形オリンピアを長田佳世さんが踊ったのを見ました。 非常に上手に人形のカクカクとした動きを表現していたのに比べるとあまりに普通の人形でした。 言い換えれば、長田さんのオリンピアがとても印象的だったということです。

この場面で特筆すべきは、屋敷の女主人を演じた本島美和さんの存在がそれは美しく、場面を気品高く見せていたこと。
本島さんは『ホフマン物語』では踊らないラ・ステラという役を演じていましたが、これもなかなか美しい。 今回は民族舞踊のアラビアで3回踊りますが、ちょっともったいない感じもします。

この後薄汚いねずみの軍隊とくるみ割り人形が闘い、やっとムンタギロフがビロードの鮮やかな水色の上着で登場。
クララはそれまであまりに目立たず平凡でしたが、ここで王子に支えられてとても嬉しそうにのびのびと踊ります。

おとぎの国に行く途中に雪の女王と雪の精がワルツを踊ります。 雪の女王の小野絢子さんはムンタギロフとちょっとしっくりいかなかった部分もありましたが、無難にこなしました。
ここの背景と衣裳はとても美しい。また雪の精は前にも書きましたが、大柄なダンサーを中心にして脇に小柄なダンサーを配置しているので、非常に見応えがあり(過ぎ?)ました。 東京少年少女合唱隊の歌声を誘われて、クララと王子はおとぎの国へ。

おとぎの国では非常にポピューラーな(ポピュラー過ぎでコマーシャルソングの様な感じになってしまっている)各国の民族舞踊が繰り広げられます。 民族舞踊を苦手としているので、その良し悪しは分かりません。 衣裳と振付、踊りすべてが普通だったと思います。

この国の女王は金平糖の精の米沢唯さん。 ベルベット色の上着の王子と金平糖の精のグランド・パ・ド・ドゥがやっと始まります。
二人で、それぞれで美しく、そしてすきなく進みます。 ムンタギロフはわざわざこれを2公演踊るために来日して、ご苦労さまなことです。 しかしムンタギログがいなかったら大人の観客は満足出来ないと思いますよ。 終始にこやかに嬉しそうな笑顔で軽々と踊りました。 米沢さんもいつものようにミスなく気持ちよく踊りました。

この二人はこれまで結構沢山踊ってきています。 しかし、今回はまだ段取りを合わせているように見えるとこともあったようです。
いや、もしかするとこの踊りは見せ場がなく、結構難しいのかもしれません。 このグランド・パ・ド・ドゥはあまり高揚感のない単純な振りではあります。 見ている方も何でここでもっと~~、と感じるところも多数ありました。 
この二人がこの3倍踊ってくれていたら許しますが・・・。

gromitの持っている『バレエ101物語』という本には、

『くるみ割り人形』はチャイコフスキーのいわゆる三大バレエのなかでも音楽的に特にすぐれているいと言われている。 この音楽の完成度に対して、振付のほうは未だに決定版がない、というバレエマスターたちも多い。決定版がない以上、今後も多くのバレエマスターたちによって試行錯誤が繰り返されるのに違いない。

とありました。

ワディム・ムンタギロフは2015/2016のシーズン・ゲスト・プリンシパルです。 今シーズンはこの公演でゲスト出演は終わりのようです。 来シーズンはどうなるのでしょうか。来シーズンについては開幕演目がマクミランの『ロミオとジュリエット』ということだけ決まっています。 
一昨日ゲットした『新規団員オーディション開催 1/31』というパンフレットによると、2016/2017シーズン・ゲスト教師は、今シーズンと同様、アンドレイ・ウヴァーロ、 ダリア・クリメントヴァ、 ナタリア・ホフマン。 特別ゲスト教師 ボリス・アキモフとありました。


11/21 シュツットガルト・バレエ 『オネーギン』

シュツットガルト・バレエの『オネーギン』を見て参りました。

素晴らし~~!
特にアリシア・アマトリアンの振付を超えた演技に感動しました。

本日はちと忙しいので、また後日感想を書きたいと思っています。

シュツットガルト バレエ ブログ

シュツットガルト・バレエ団のブログに今公演の舞台裏の写真等沢山掲載されています。

JAPAN // NOVEMBER 2015 (Day 3)
楽屋の鏡前がどうなっているのかが分かったり、お花を上げるとどうなるのかが伺えて興味深い。

ブログの一番下のPREVIOUS POSTを何回かクリックすると、日本の前の韓国ツアーで、スー・ジー・カンが『オネーギン』のタチヤーナを踊ってサヨナラ公演をしたことなど分かります。
スー・ジー・カンは残念乍ら見る機会はありませんでしたが、日本人にはない大人の雰囲気のダンサーでしたね。

KOREA // NOVEMBER 2015 (Day 4)

是非どうぞ。


フォーゲルの『オネーギン』 楽しみ!

はたまたブログの更新が出来ないまま1ヶ月半が過ぎてしまいました。

一昨日からシュツットガルト・バレエの公演が始まっています。
gromitは来週まで非常に忙しいのですが、世界バレエフェスティバルのフリーデマン・フォーゲルが素晴らしかったので、日本で初めて『オネーギン』を踊るというフォーゲルを見に行くことにしてしまいました。
時間の段取りが上手くいくかとても不安ですが、何とか克服して楽しみたいと思います。

実は来週にあるガラ公演『シュツットガルトの奇跡』にも行きたかったですね。
ここではバレエフェスティバルでフォーゲルとアマトリアンが踊った、クランコ振付の『伝説』がまたこの二人によって踊られます。
ヴィエニャフスキのヴァイオリン曲とクランコの振付がとても素晴らしく、感動しました。
『シュツットガルトの奇跡』のプログラム
前にもリンクしましたが、この作品の動画
Legend Pas de Deux from John Cranko

クランコは音楽の使い方が絶妙ですよね。 
『オネーギン』も全篇を通じてチャイコフスキーの小品を上手く使っています。 素晴らし~!!

この間、新国立バレエの新作『ホフマン物語』の米沢唯さんも見ていますので、落ち着いたら感想を書くつもりです。

「ゆうぽうとホール」など閉館や改修、立替え相次ぐ

2016年問題 公演会場が足りない 首都圏 閉館、改修ラッシュ (東京 9/27)

 コンサートや演劇などの公演会場となる大規模施設の閉館が、首都圏で相次いでいる。老朽化による閉館に加え、二〇二〇年東京五輪に向けた改修や建て替えが本格化するためだ。関係者は「来年から劇場不足が深刻化する『二〇一六年問題』が始まる」と懸念している。 (砂上麻子)

 三十日、老朽化などを理由に閉館する「ゆうぽうとホール」(東京都品川区)。一九八二年に開館し、年間百五十日はバレエ公演に利用され「バレエの殿堂」とも呼ばれてきた。

 今月上旬に「くるみ割り人形」を上演した牧阿佐美バレエ団(中野区)は、三十年近く利用してきた。バレエには大掛かりな舞台装置やオーケストラピットが必要で、上演できる劇場は限られる。三谷恭三総監督は「使いやすい舞台だったのに。別の劇場を探すのは簡単ではない」と残念がる。

(中略)

 日本バレエ団連盟(新宿区)では、開発計画が進むJR品川駅近くの民有地を借りて仮設劇場を建てるよう、国や都に働き掛けている。加入する東京バレエ団(目黒区)の高橋典夫事務局長は「優秀な日本人ダンサーが海外に流出しかねない」と理解を求める。

 また日本芸能実演家団体協議会(新宿区)の福島明夫常務理事は「このままでは文化の発信力が弱まる。劇場の閉館時期を運営側に任せるだけでなく、時期をずらすよう国や自治体が司令塔の役割を果たすことも必要だ」と話している。




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ムンタギロフのジュリエットがオシポワからサラ・ラムに

またまた長らく更新を怠っていたら、無料のブログ故広告が載ってしまいました。

さて、gromitが追っているワディム・ムンタギロフが、そろそろロイヤル・バレエの『ロミオとジュリエット』でナタリア・オシポワと共演する時期ではと、ロイヤルのサイトを見ると、何とオシポワが負傷のためにこの秋の公演をいくつか降板していました

オシポワと共演することで、ムタギロフの淡泊さに少々発展があるのではと期待していたところなので、残念ですが仕方ありません。 オシポワに替わってムタギロフのジュリエットはサラ・ラムになりました。 公演日は変わらず9/26、10/1、11/11。

世界バレエフェスティバルでのサラ・ラムはなかなか良かったですね。 gromitは前に何回かサラ・ラムを見ていますが、今回はムンタギロフのサポートもあったのかとても優雅でした。 ムンタギロフとの並びもとても美しかったので、評がもし出たらご紹介したいと思っています。

世界バレエフェスティバル以降8月末から9月の初めに、ムンタギロフはサンクトペテルブルグ・バレエ・シアターの来日公演にゲストとして招かれ、『白鳥の湖』と『眠れる森の美女』に出演しています。 見に行った方のブログをいくつか見ると、いつもと変わらず真摯な踊り振りだったようですが、空席が目立った公演だったようで、それなら一つでも空席を埋めて上げたかったと思っています。

昨シーズンのカルロス・アコスタ版『ドン・キホーテ』を、アコスタ自身が高田茜さんとムンタギロフにコーチしている動画がありました。
ムンタギロフはただただサポートしているのですが、高田さんの優しい感じが良いのでリンクしてみました。
Carlos Acosta rehearses Don Quixote (The Royal Ballet)
是非ご覧下さい。




8/13 第14回世界バレエフェスティバル  <プログラムB> 

今回のバレエフェスティバルの一般的な評価はどうなのでしょうか。
gromit的には現代的作品に偏っていたのではないかと思います。 それはバレエの高度な技術は余り問われないことを意味していたのではないでしょうか。 やはりどう見てもダンサーの年齢は高く、チュチュ姿は少なく、そしてバランシンなどの華やかで音楽性に富む作品も少なかった(Aプロのみ)ので華やかさと盛り上がりにも欠けていました。

偶然、Bプログラムにはgromitの知人がオーケストラピットに入ることになりました。 その関係でバレエの初歩の方が見ることになったのですが、内容がつかめない作品が多く、値段の割にフェスティバルと言ってもただ楽しく見るにはちょっとつらかったのでないでしょうか。

そんな訳でしっかり辛口です。

第14回世界バレエフェスティバル  <プログラムB> 
8月13日(土)18:00開演  会場:東京文化会館

■第 1 部■ 18:00~18:55

「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ/音楽:チェーザレ・プーニ
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ

2006年第11回バレエフェスでもこのヴァルデスは「ディアナとアクテオン」を踊っています。 記憶はないのですが、ブログの良いところは奥の方に拙いながら感想が書いてあること。 テクニックのあるヴァルデスですが少し重い感じもし、そこは力があるので何としても踊り切るという実力も感じました。 しかし余裕の笑顔が会場を盛り上げます。 オシール・グネーオは小柄ながらテクニシャンでで、そしてキビキビと若さに溢れています。

「シナトラ組曲」より"ワン・フォー・マイ・ベイビー"
振付:トワイラ・サープ/音楽:フランク・シナトラ
イーゴリ・ゼレンスキー

これが、バレエフェスティバルの演目? 

「ペール・ギュント」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:アルフレット・シュニトケ
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ

内容も分からない作品の一場面を取り出されてもよく分かりません。 ノイマイヤー独自の宗教的、哲学的な思い入れがあるのでしょうか。 踊りも何故そういうふうになるの?複雑にしずぎでしょう・・・、と芸術を解さないgromitは思いました。
ハンブルグ・バレエの二人のプリンシパルダンサーも地味。

「ライモンダ」より 幻想のアダージオ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ

衣裳が素晴らしくロパートキナに似合っていて美しかったです。 ごゆっくりなアダージオだけでなくてもっと踊ってほしいのは無理なリクエスト?
コルスンツェフは今回は支え役に徹しましたね。 

「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ

マライン・ラドメーカー急遽降板につき、ハンブルグ・バレエのリアブコが助っ人としてここにも登場。非常に情熱的なアルマンでした。アイシュバルトを苦手としているので、二人のにわかペアがそんなによかったのかよく分かりませんでした。
日本人がアイシュバルトをそんなに好きだったの??

■第 2 部■ 19:10~20:10

「眠れる森の美女」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン

ミりアム・ウルド=ブラーム降板につき急遽恐らくルグリの肝入りでウィーン国立バレエから呼ばれた女性ダンサーが登場。 衣裳が良く似合って美く、極普通にオーロラを踊りましたが、ちょっと音楽より遅く重い感じ。 当然マチアス・エイマンは好演しました。
ウルド=ブラームを初見できると思っていたのに残念です。

「ノー・マンズ・ランド」
振付:リアム・スカーレット/音楽:フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

これ前に見ています。 戦争中の若者を描いた作品の1シーンだそうです。こういう作品は評価されることには敬意を表したい。しかし証明が暗すぎ。コジョカルの動きはとてもいいのですが1シーンを取り出して観客に感動しろというのはちょっと無理があるのでは。

「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ

前の重苦しいムードからガラっと転換して、煌々とした照明のガランとしたガラ形式の舞台。 
ですが、この二人が登場すると 舞台がとても狭く感じました。
サラ・ラムはとても見せ場を心得ていて上手い。 さすがに目の肥えた英国の観客の前で10年踊ってきている訳です。
しかし、思い上がったところは全くなく、素直な踊りに好感が持てます。

ムンタギロフは当然のことながらよく支え、一人では高くまたアクロバティックに跳躍し、よく回り申し分なし。
暑い夏に一服の清涼剤というところでしょうか。 
gromitはムンタギロフが出演しなければ今回のバレエフェスはパスするつもりでしたが、ムンタギロフを見たさに結局3公演見てしまいました。 bravo!! (流石にガラ公演には行きません。)

この二人は結構並びが美しいですね。 

ムンタギロフは(ラムも)今回バレエフェスに初出演して、多くのダンサーに接し多くを吸収したことでしょう。 以後楽しみです。

ABともにグラン・パ・ド・ドゥを踊った二人には拍手です。 しかし、次回は演技力の要求される作品で登場してほしいですね。

「ヴァーティゴ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス

ヨーロッパのダンサーが踊ってみたい、イタリアのビゴンゼッティ振付の「カジミールの色」が改作された作品だそうです。
ヴィシニョーワとゴメスと役者が揃っているのに、この手の作品が理解できない悲しさ。
よく見ると、ダンサーは高度な技術をもって踊っているのに、観客にその良さが伝わっていないのでは。
ゴメスはマシュー・ボーンの「カー・マン」の直後の舞台でクラシックは無理でしょうkが、ヴィシニョーワのクラシックを見たかったです。

「ギリシャの踊り」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ミキス・テオドラキス
オスカー・シャコン

ベジャールをあまり見ないのですが、後半、リズムが早くなってくるところの動きはとても楽しかったです。

■第 3 部■ 20:25~21:15

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー

ヤーナ・サレンコはその力を認められてロイヤル・バレエのゲストとして活躍しています。
ジュリエットはとても合っていたし、テクニックが強いので見応えがありました。 表現力も備わっていまし、マックレーとの並びもよく合っていて好演。9/24にこの二人はロイヤル・バレエで共演します。
いつ聞いてもプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」は名曲ですね。

「伝説」
振付:ジョン・クランコ/音楽:ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル

Aプロに続いてこの二人はとても良かったです。 アマトリアンは身体能力が優れているので気持ちよいし、フォーゲルも何かいつも少し重そうなのですが、しっかりとしっとりと踊ります。 クランコの作品は現代ものよりは理解できて楽しめました。
この前も書いたけれど、シュットガルト・バレエの公演に行きたくなってきています。
この作品の音楽がとても良かったので調べてみました。 シュットガルトのは見つけられませんでしたが
Legend Pas de Deux from John Cranko


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ

タマラ・ロホは小柄で、髪の色も黒いので、衣裳の黒の部分が多すぎでしっかり重そう。
病気で咳込みながら、そんなに激しく踊ったらますます悪くなりはしないかと心配になるほど激しくマルグリットを踊りました。
レンドルフもはあはあ言いながらそれに応えて、何だか通常の『椿姫』と違ったように見えました。

「レ・ブルジョワ」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルク /音楽:ジャック・ブレル
ダニール・シムキン

相手役降板につき一人で踊ることに。 前は背伸びしていた感じがとれ、すっかり大人になりました。

「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー

デュポンは自身最後の公演は「マノン」だったわけですが、モローが怪我のために一緒に踊れなかったとのことです。
3幕のパ・ド・ドゥはよく踊られますが、これもgromitは好きです。
でもこの日はどうだったのかな? 少しお疲れか。 席が悪かったのかな? 

■第 4 部■ 21:25~22:15

「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ ウラジーミル・マラーホフ

2回目の登場となるサレンコ。 ご苦労さまです。 衣裳も音楽も申し分なし。
しかし、マラーホフはただ支えるだけって。 

「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ

美しいです。

「シルヴィア」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:レオ・ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ

ノイマイヤーがパリ・オペラ座のために振り付けたこの「シルヴィア」。これも全体のこの1シーンだけでは何を表現しているのか理解できないと思います。 アッツォーニは身体表現が素晴らしいのでまあいいのですが・・・。
弦楽器のピッチカートとバイオリンのソロの美し場面。 アシュトン版では、片足ケンケンと男性が女性ダンサーを肩の上に立たせる一番の場面なので、それをここでやってほしいと願っていました、

「こうもり」よりパ・ド・ドゥ
振付:ローラン・プティ/音楽:ヨハン・シュトラウス2世
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ

ルグリがルイジ・ボニーノのウルリック役なんて。 ガラ公演のファニーガラみたいな演目で目を疑いましたよ。
ゲランも丈の長い部屋着を着ていて踊りらしい踊りのない場面。 ルイジ・ボニーノが踊ると味のある場面ですが。
ルグリさまが、これからルイジ・ボニーノの替わりで売り出すとか?? でも結構よく回りよい味を出していました。

最後にゲランが黒いビスチュに着替えてその脚線美を少し見せて・・・二人で舞踏会に行っちゃった。
これも世界バレエフェスティバルの演目なの??

「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ

前回ボリショイ公演では、怪我の後でフェッテでなくピケターンで終えたアレクサンドロワ。 今回はフェッテで頑張りました。
しかし流石にちょっと疲れたか。 
しかし、なにしろその笑顔で観客の心を掴みました。

ラントラートフは重そうなアレクサンドロワを軽々と持ち上げ・・・。 しかしあぶない!!フィシュダイブの2回目が低すぎだったのでは。 

フィナーレは女性ダンサーのアルファベット順。 アレクサンドロワ組から、最後はゼレンスキーまで。
一通り終わると、幕が締まり再び開くとお決まりのタオル投げ。
オケピットを越えなければならないので、女性は舞台ぎりぎりまで出て来て投げる。
アレクサンドロワは胸に1つ突っ込んでいたのを最後に投げる。

指揮:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル (「ノー・マンズ・ランド」、「椿姫」)
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子(「瀕死の白鳥」)   
出演:矢島まい[東京バレエ団](「こうもり」)

マシュー・ボーンの作品で活躍したジョナサン・オリヴィエ事故死

英国:バレエダンサー、ジョナサン・オリビエさん交通死 (8/11 毎日 共同配信)

 英メディアによると、英国バレエ界を代表する男性ダンサー、ジョナサン・オリビエさんが9日、ロンドンで交通事故に遭い、死去した。38歳だった。

 英振付家マシュー・ボーン氏による男性版「白鳥の湖」への出演でも知られ、たびたび来日公演していた。死去時はボーン氏の「ザ・カーマン」に出演中で、千秋楽公演にバイクで向かう途中にほかの車両と衝突した。

 事故は9日午前(日本時間同日午後)に発生。現場で間もなく死亡が確認された。衝突した車を運転していた男は危険運転の疑いで拘束された。

 2010年にはボーン氏による「白鳥の湖」で日本公演に出演した。(共同)



最近では、2014年にマシュー・ボーンの『白鳥の湖』で来日しています。 
世界バレエフェスティバルにBプログラムから参加しているマルセロ・ゴメスは、この『ザ・カーマン』に出演していたのですね。
東京に着いた途端にこのニュースを知ったのでしょうか。

マルセロ・ゴメスのtwitter

ここにマシュー・ボーンの追悼の辞があります。


8/4 第14回世界バレエフェスティバル  <Aプロ> (2)

第14回世界バレエフェスティバル  <プログラムA> (2)
8月4日(火)18:00開演  東京文化会館

続き、後半です。
最近亡くなったマイヤ・プリセツカヤを追悼するための『瀕死の白鳥』の映像が映しだされました。
■第 3 部■ 20:30~21:25

失われた純情 「いにしえの祭り」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:リヒャルト・シュトラウス
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ

長かった。 背景の宴会用のテーブルが片付けられていく・・・。

「シンデレラ」
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

ロイヤルを出たこの二人にアシュトンの『シンデレラ』を踊る許可がよく出たと勝手に思いましたが、もう余り見られないと思われるコジョカルの『シンデレラ』。 プロコフィエフの音楽が素晴らしい。 短かったけれど、コジョカルがキラキラと輝いていました。

「オールド・マン・アンド・ミー」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:J.J.ケイル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

ハンス・ファン・マーネンのこの作品を、ヴィシニョーワとマラーホフがコミカルに見せてくれました。
オールド・マンのマラーホフとそれを挑発するヴィシニョーワがとても上手く、非常に面白かったし、次はどういう展開になるのかという期待感の中で見られた作品。 流石の二人ですね。
ヴィシニョーワはとても魅力的なダンサー。

「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン/音楽:ボリス・アサフィエフ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

シムキンの相手役降板のため、サレンコはこの日2回目の登場。 
強いテクニックの二人に拍手喝采でした。

■第 4 部■ 21:35~22:30

「白鳥の湖」第 2 幕より
振付:レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ

ロパートキナは女性ダンサーの中で群をぬいて背が高く、従ってお御足が長~く、その太さが一般人の腕くらいしかありません。
美しいお御足の人離れしたスタイルと静謐なオーラで白鳥を踊りました。 コルスンツェフは大きい、ただひたすらに支えました。
しかし、ロパートキナの『3つのグノシエンヌ』など見てみたいです。

「トゥギャザー・アローン」
振付:バンジャマン・ミルピエ/音楽:フィリップ・グラス
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー

白いタンクトップとジーンズの二人が、パリ・オペラ座バレエの芸術監督ミルピエの振付で踊りますが、ピアノ曲は良いのですが、何だか長い。 エルヴェ・モローはまた怪我をしていたのですね。 このくらいが良かったのかな?
Aurélie Dupont et Hervé Moreau au Grand échiquier : "Together alone" Benjamin Millepied

「オネーギン」より第 1 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル

フォーゲルがすっかり大人のオネーギンの雰囲気を醸し出していてびっくり。 アリシア・アマトリアンは全身を使って表現していて名役者。 秋のシュッツトガルト・バレエの公演を見るつもりはなかったけれど、まんまと宣伝効果に乗ってしまって、アマトリアンのタチアーナとフォーゲルの『オネーギン』は見たいという気にさせました。

「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ

ヴァルデスはとてもキュートで、強靭なテクニック。 何回もバランスを長く~保ち、自分でも「あら~まだ出来るわ! こんなに長く出来ちゃったわ!!」とばかりにニコッと笑う。 開く時によく音の出る何やらステキな赤い扇子をとても効果的に開いたり閉じたりも印象的でした。
お相手のグネーオもキューバ出身で、小柄で身体能力が優れていてとてもよく回れます。 ヴァルデスを高くほり投げそのままフィシュダイブという場面もあり、観客から拍手の嵐。 お祭りのとりを飾るに相応しい二人でした。

女性ダンサーのアルファベット順にペアが登場してレベランスをするお決まりのフィナーレ。 左端のアレクサンドロワがおどけていて、 中央右側のロパートキナが一人気高くて、何か笑えました。


指揮:  ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
演奏:  東京フィルハーモーニー交響楽団
ピアノ: フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

8/4 第14回 世界バレエフェスティバル Aプロ (1)

昨夜見て参りました、世界バレエフェスティバル。
ちょっと旬を超えたダンサーが多かったし、19演目中女性がチュチュを着たものが半数で、バレエ初歩としてはちょっと現代風が多かったかな~というところ。 また、オーケストラでなくピアノ伴奏が3曲とバラエティに富んだプログラムでした。
一言ずつ書いておきます。

第14回世界バレエフェスティバル  <プログラムA> 
8月4日(火)18:00開演  東京文化会館

■第 1 部■ 18:00~19:10

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー

ガラ公演の最初に踊るのは会場も白けているし結構ハードだと思いますが、この二人の軽快で強いテクニックが場を盛り上げました。

「3 つのグノシエンヌ」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:エリック・サティ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー

今回このネーザーランド・ダンス・シアターの振付家であったハンス・ファン・マーネンの作品が2つあります。 gromitはこの人の作品は結構好みです。 ヨーロッパでは特に好まれるようで、youtubeで沢山見ることができますし、ロパートキナもこの作品を踊っています。 それに比べると、??でした。 ルシア・ラカッラで見たい作品。

「お嬢さんとならず者」
振付:コンスタンティン・ボヤルスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アシュレイ・ボーダー イーゴリ・ゼレンスキー

NYCBのアシュレィ・ボーダーを初めて見ました。 このダンサーはAプロのみの参加だったのですから、バランシンを踊ってもらったらよかたのでは? 相手がゼレンスキーでは財団から許可がでなかったのかなと勝手に推測。 この作品では持ち味を発揮できなかったのではないでしょうか。 ゼレンスキーのならず者おじさん味は堪能出来ましたが・・・。

「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ

レンドルフは意外に小柄。 小柄で足の強い強靭なテクニックの持ち主の二人が、長いバランスやフェッテで会場を熱くしました。 いつもながらロホはお見事。

「フェアウェル・ワルツ」
振付:パトリック・ド・バナ/音楽:フレデリック・ショパン、ウラジーミル・マルティノフ
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ

随分前にオペラ座をやめた二人が復活です。 つい最近も北京でこの作品を踊っています。
プログラムによると、この二人にバナが振付け、2014年8月上海で初演。アニエス・ルテステュが衣裳を手掛けたとあります。 衣裳といっても衣裳ほどのものでもなく、踊りも大人の感じは伝わりましたが、こういう極最近の作品の評価は難しい。
しかしルグリ命の観客は喜んでいたようです。

■第 2 部■ 19:20~20:20

「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
アマンディーヌ・アルビッソン マチュー・ガニオ

最近パリ・オペラ座バレエのエトワールになった一人。 オーレリ・デュポン一押しで、自分に雰囲気が似ていると語っていたダンサー。
見るのを楽しみにしていました。 確かに優しく内性的な感じで、遠目にはオーレリ・デュポンに似ています。
この作品をオーレリが踊ったのを見たことがありますが、それはそれは優しくステキに踊りました。 
アルビッソンは今ひとつ修行が必要かな。 そして、キラキラした作品をどう踊るのか見てみたいところ。


「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン

相手役が来られなくなって急遽一人で踊ることになりました。
ヌレエフの作品ということで、なかなか難しそうですが綺麗に踊りました。

「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ

背景が森の中に変わっています。 本日gromit的には一番見たい演目。
サラ・ラムがとても繊細に美しくジゼルを好演しました。 ムンタギロフに言わせると、サラ・ラムはとても軽いんだそうです。
なので、精霊のようにふわふわとジゼルは舞台中を舞いました。
グランド・パ・ド・ドゥなので、二人の見せ場も沢山あり満足です。

NBSから紹介のあったDance Europe 日本語版にも、ムンタギロフの話題は沢山。
その中から、

かつて僕の先生が、「観客に踊りの難しさを悟られないように、ダンサーの身体の内側はマシンのようで、見た目は肖像画のようでなくてはならない」と話してくれたものです。



「ライモンダ」より第 3 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ(プティパに基づく)/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ

gromitはアレクサンドロワのファンでもあり、ラントラートフが細身なのに意外に力持ちでアレクサンドロワを軽々と持ち上げることも知っています。また、『ライモンダ』はストーリーはさておき、グラズノフの音楽はひとつひとつがとてもバレエらしく可愛くお気に入り。
とあって、この演目もとても楽しみました。 余り見ない青を基調として衣裳もなかなかで、ランロラートフはマントが踊りずらそうでしたが、アレクサンドロワ持ち前の明るさと力強い踊りでburavo!! でした。

続きは次回に。

7/29 世界バレエフェスティバル 東京バレエ団 『ドン・キホーテ』

昨夜、ムンタギロフがゲスト出演することになって急遽ゲットした非常に不満のある席でしたが、バレエフェスティバルの開幕に相応しい楽しさ一杯の舞台を見て参りました。

第14回 世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ 
東京バレエ団 「ドン・キホーテ」
2015年7月29日 19:00開演 東京文化会館

アリーナ・コジョカルが身体一杯にはじけてそれはそれは素晴らしく、一方のワディム・ムンタギロフはコジョカルをしっかり支え、よく跳びよく回り、二人の踊りがスペインの雑踏の騒がしさを品よくまとめ上げ、その上しっかりとつぼを心得た踊りでgromitをスッキリした気分にさせました。
バレエ・フェスティバルの幕開けとしては非常に盛り上がりました。

コジョカルとムンタギロフは上背が少し違い過ぎてバランスはよくないと思います。しかし、その分片手リフトとなると非常に高いし、コジョカルを丁寧にしかし軽々と扱うことが出来ます。 この二人はENBで踊ったこともありますし・・・。

全篇を通して踊りっぱなしのキトリですが、コジョカルは今が旬とばかりに・・・(前にも書いた気がしますが、まだ旬の最中)すべてを余裕で踊りきり、長いバランスも見せ・・・、非常にキュートだし、言う事なかったです。
聞くところに依るとコジョカルの『ドン・キホーテ』は日本初演だそうですね。 ENBに移籍してなかなか見られないし、ヨハン・コボーと踊る時はかなりしっとりした演目になるので、昨日はとてもよい舞台を見たことになります。 

ムンタギログフは力が抜けてとても楽しそうでした。 これからのプログラムも期待します。
そして、米沢唯さんと来年『ドン・キホーテ』を踊る訳ですが、とても楽しみになってきました。

1幕にメルセデスで急遽登場したキューバ・バレエの重鎮ヴィエングセイ・ヴァルデスは、前に世界バレエフェスにも登場してトリの『ドン・キホーテ』を踊り、観客を興奮させたことのあるダンサー。 さすがにメルセデスを艶っぽく踊り大喝采です。
gromitは、数年前にワシントンに遊びに行き、ちょうどケネディーセンターのワシントン・バレエの『ドン・キホーテ』にこのヴァルデスが客演することをTVのCMで知り、急遽見に行った覚えがあります。 日本人には出せない勢いのある魅力的なダンサー。2幕では日本人になりましたが、細すぎで???でした。 

エスパーダの柄本弾さんは、上手いのかどうなのかよく分かりません。 東京バレエ団一番の男性ダンサーのようですが、下半身が大きすぎてプロのバレエダンサーとして許せません。 バレエの見方は100人100様でと思うので辛口ごめんなさい。

2人のキトリの友人乾さんと吉川さんはとても好演しました。 
この役の踊りは1幕でも、結婚式でも、主役のグランド・パ・ド・ドゥの合間を白けさせないための重要な踊りです。 しかし、この役やドリアードの女王や若いジプシーの娘なる役は、ドリアードや町の女性役の中に可愛くて勢いのあるダンサーがいたようなので、若いダンサーを抜擢してもいいかもしれないと思いました。 そうすると観客の視線と期待を集められるのでは??
ダンサーのヒエラルキーの上位の人を使わないわけにはいかないので仕方がないのでしょうが・・・。
東京バレエ団は次世代の女性ダンサーに期待できそう。

この版はあまりよく知らないのですが、東京バレエ団は雑踏民衆を演じるのはとても上手かったです。

さて、世界バレエフェスティバルは降板する出演者が相次いでいます。 主催のNBSは大わらわなのでしょう、昨夜のキャストが現在のところ正式に発表されていません。がここにあります。↓

<主なキャスト>
キトリ/ドゥルシネア姫:アリーナ・コジョカル
バジル:ワディム・ムンタギロフ
ドン・キホーテ:木村和夫
サンチョ・パンサ:岡崎隼也
ガマーシュ:梅澤紘貴
メルセデス:ヴィエングセイ・ヴァルデス(第1幕)/川島麻実子(第2幕)
エスパーダ:柄本 弾
ロレンツォ:永田雄大
キトリの友人:乾 友子、吉川留衣
若いジプシーの娘:奈良春夏
ドリアードの女王:渡辺理恵
キューピッド:松倉真玲

Dance Cube の評

Dance Cube にムンタギロフと米沢唯さんの『白鳥の湖』の評が出ていました。
米沢唯がムンタギロフとパートナーを組んで踊った、新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』 by 関口紘一

関口さんはいつも米沢さんの表情についての要求が高いですね。 まあ同意できるところもありますが、表情が見えるのは観客のほんの一部なのですから、身体表現を基本にしてほしいですね。 特に古典バレエでは表情はどれほど要求されるのでしょうか。(全くの素人なのでよく分かりませんが、当然オデットとジュリエットやマノンでは要求されるものは違うはず)

米沢さんも感情の発露しやすい演目をこれか沢山踊っていって、再び古典に戻るとよりよい演技が出来るのではないでしょうか。
辛口評は伸び代のある証拠ですので、鑑賞者としては楽しみが増えるということです。
次回は関口氏に表情豊かな踊りと言わせてやってください。

まあいずれにしても、ムンタギロフと米沢さんはとても美しかったです。


ムンタギロフが米沢さんと再び共演

予想が当たったようです。

12月の新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』にムンタギロフと米沢唯さんが踊ります。主役キャスト決定のお知らせ

【12月20日(日)14:00、12月22日(火)19:00】

金平糖の精:米沢唯
王子:ワディム・ムンタギロフ(シーズン・ゲスト・プリンシパル)



米沢さんは日本人ダンサーとして、高身長のムンタギロフと比べて風貌もテクニックにも遜色が全くなく、そして並びもとても美しい。
少し表現が淡泊だという評論家の意見もあるようですが、様式美を追求している古典バレエにはとても向いている二人だと思っています。 

米沢さんは米国のバレエ団に所属していたことがあるので、二人の言葉の意思疎通もよく出来るのだろうと勝手に推測しています。 米沢さんはなかなか意思が強そうに見受けますから、言葉のハンディがあると難しいでしょうしね。

クリスマス時期の『くるみ割り人形』を長らく見たことがないのですが、これは行かねばならぬか・・・?





ムンタギロフ 『ドン・キホーテ』の前に北京で踊ります

新国立劇場バレエのtwitterで「2015/2016シーズン新規加入ダンサーのお知らせをWEBのサイトのニュースに掲載しました。是非ご覧ください。」とあったので早速行ってみると、シーズン・ゲスト・プリンシパルにワディム・ムンタギロフの名前がまだありますね?

しかし、新シーズンのキャスティングはもう終わっているはず・・・、と調べてみると、12月の「くるみ割り人形」の初日を含め4公演、来年5月の「ドン・キホーテ」 と6月の「アラジン」はキャスト未定となっているので、12月か5月の米沢・ムンタギロフの共演の可能性はあるのかもしれません。

そして、ダリア・クリメントヴァのゲスト・コーチも変わっていないようです。

さて、ムンタギロフは6/28にロイヤルバレエのアメリカツアーの最後、NYでニジンスカの「Le Train Blue」の中のほんの短いアクロバチックなソロ“Beau Gosse” を踊ったようです。

その後7/29 東京文化会館での世界バレエフェスティバル・全幕プログラム『ドン・キホーテ』に、東京バレエ団をバックにアリーナ・コジョカルと共に出演します。
そして8/1~8/16 まで世界バレエフェスティバルに初参加です。

先ほどちょっと遊んでいたら、ムンタギロフに関するこんな情報をゲットしました。
どうやら 7/10~7/17に北京で開催される第三回バレエ・振付けコンクール(?)後の7/18、19に催されるガラ公演にダリア・クリメントヴァと出演するようです。 この公演には、ほかにロパートキナ、ルグリ&ゲラン、コジョカル&コボーなども・・・詳しくはこちらを

さて、先日の「白鳥の湖」の録画をほんの一瞬見たのですが、とても大写しが多いようですね。もうちょっと引きで、全体を見たいと思います。 昨今の画質の良さでの大写しはバレエには向かないのでは?(バレエは演劇ではなく、全体の形式美だと思うので)
でも感想は劇場で見たときと変わりません。 自宅で見られる体制に早くなればいいのですが。

今日のところはこのくらい・・・。



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